第5回

<スラッシュ君のコラム、海を渡る?>

ああ、ビックリした。まさか自分の駄文が英訳されるとは思ってもみなかった。

私からやおい漫画を買っているアメリカ人の友人から突然、メールが来て、
「スラッシュ君のサイト『Slash Without Tears』がMLで話題になってるよ!」
と言うのだ。慌てて例のMLをみたところ、MLの管理人がこんな発言を載せていた。

「何か、12月頃からサイトのトラフィックがエラい増えてる。調べてみたら『VOICE
っうサイトのコラム(わしのコラムURLが載ってた)から来てんのよ。日に100通くらい。
これってアニメ/漫画/ゲーム関係のコラムらしいんだけど、slashのことも話題になってるみたい。一体何が書いてあんのかしら?」

で、日本にも数年いたという超インテリのある女性(こういう人と議論になることは絶対に絶対に避けたい)が、わしのコラムを英訳して紹介したのじゃ(汗)。

「私たちの損害(detriment)になることは何も書いてないよ(ホーーーーーーッ。安堵)。

 (……以下、すごい流暢な和訳)

 あなたが、どこの誰だか知らないけれど、ご親切にもナイスなレビューを書いてくれて、アリガトウね!」

だと。いやあ、身がすくむ思いだった。めったなことは書けないよな。


で、アメリカ人の友人曰く、

「自己紹介しなよ」

というので、そうすることにした(アッサリ)。


すると、来るわ来るわ、発言が。ML管理人が思わず悲鳴を上げたほどだ。

「スラッシュ君のコラムにはPWPを『Plot Without Plot』って書いてますが、まだいろいろあるんですよ。私が知っているのは、あと4つあって、 "Plot? What Plot?" "Porn Without Plot" "Piece Without Point" "Piece Without Plot" とか……」(やおいが「やめて、おしり、いたい」とも言われるのと同じですな)

「男A/男Bの場合のAはBに比べてドラマの中でより重要な役割を演じているという意味です」(早速直させていただきました)

「スラッシュ君はアメリカにはやおい漫画が無いって言うけど、ちょっとはあるんですよ。僕もネットで公開してるので、感想を聞かせて」(この関連発言はすんごい多かった。聞いてみると多くはイラストの多い小説らしいんだけどね)

「アメリカで女性向けやおい漫画がないのは、アメリカの漫画マーケットが主に男性をターゲットにしているのと、教条主義者(キリスト教原理主義?)からの攻撃が怖いから。ゲイ向けの漫画はあるよ」

「でも、なんで女性はやおいが好きなの?」(MLには本物のモーホーの方も参加されていて、こんな質問もあった)

「あんたね、何寝ぼけたこと言ってるのよ。女性がなぜやおい好きなのかはあちこちで議論しつくされてんじゃないのよ!(以下URLの嵐)」

「西欧のドラマが日本で放映されているそうですが、字幕ですか? 吹き替えですか? 声優はアニメも映画も吹き替えるんですか? (この人は大の日本の声優ファンで 大塚明夫に関しては私のほうが教えられることが多かった。くやしいので、その父 大塚周夫が『チキチキマシーン猛レース』のブラック魔王役だと教えてやった)
 スラッシュ君が持っている『声優事典』ってどこの出版社から出てるんですか?」(キネ旬だよ)

「やおいのゲームソフトはないの?」(よねみつさんに聞いてよ)

「プレステの中古ソフトはアメリカでは普通に売り買いされてるよ」(なぜだ!!)

「日本じゃやおいの漫画は子どもでも買えるんですか? だからビブロスの雑誌は総ルビなんですね。長年の謎がこれで解けました」(うーん、そのせいなのか?ビブロス???)


というわけで、スラッシュ君は皆がお勧めのアメリカ製やおい漫画(絵の多い小説)を今度アマゾンコムで買ってみることにするよ。しばらくMLの爆発は続くので、また何か面白いネタがあったら、お知らせしよう。

(次号へ続く)

[文:スラッシュ君 000128]

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