第19回

<『仮面ライダー クウガ』をきっかけに、リメンバー・日本の名「live-action」ドラマ>

 自分からそう名乗るだけにスラッシュ君は、日本のドラマよりも海外ドラマや洋画の方が好きでよく見ている。先日、相米慎二監督が亡くなられたが、誰もが知っている映画『セーラー服と機関銃』でさえ、未だに見ていないくらいだ。

 どうして、日本のドラマを見なくなったのだろう?

 恐らく、身近な分、粗が目立ってしまうからかもしれない。例えば、井上陽水の歌で知られる映画『少年時代』では、田舎に疎開する純朴な少年の両親が、岩下志麻と細川俊之!(んな派手な両親を持ってるってだけで別のドラマができるよ〜)だったり、最近リメイクされた『赤影 RED SHADOW』のCMでは、あの『仮面の忍者 赤影』の名セリフ「赤影参上!」がピザ屋の店員声みたいだったりして、そのたびに腰砕けになることが多いからだ。トレンディー・ドラマは素人の学芸会みたいだし、どうせ見るのは年寄りだろうと時代劇は幼稚な勧善懲悪ものばっかりだし、中年のいい男って言ったら毎回グランパパじゃないかと……。 


<やおい漫画のルーツは洋画?>

 多分、西洋人も日本人も美男子の発生率はそう変わらないと思う。ただ映画やドラマでしか西洋人をじっくり見る機会がないせいで、なんとなく、アッチの人に対してはあこがれを抱き易いのだろう。世界に誇る日本のやおい漫画文化も実は、「洋画から生まれた」のではないかとスラッシュ君は感じている。 

問題)次の洋画名と影響を受けた漫画家名を結び付けなさい。

A)『寄宿舎 ジョルジュとアレクサンドル』(1963)
B)『真夜中のカーボーイ』(1969)
C)『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人達』(1964/1967)
D)『ワイルドバンチ』(1969)

1)竹宮恵子
2)萩尾望都
3)吉田秋生
4)岡野玲子

答)A−2 B−3 C−1 D−4

 少女マンガに革命をもたらした『空が好き』(ふきだしの外に詩や独白を散りばめる手法はこの作品から始まった)はCにインスパイアされて描かれたものだし、Aは『トーマの心臓』などの一連の美少年・寄宿舎ものを生み出し、B、Dは女性漫画家が『BANANA FISH』などのアンチ美少年もののやおい漫画を描くきっかけとなった(岡野さんはDを見て漫画家を志したそうだ。面白いことに時代が経るに従い、「耽美ヨーロッパ映画」から「アンチヒーローものの(リアルで社会派の)アメリカ映画」に関心が移っている)。

 スラッシュ君が洋モノ好きになったのも当然だ。そのせいか最近ではアメリカ人のほうがよっぽど日本のドラマに詳しかったりする。


<好きな作家の同人誌がきっかけに>

 アメリカ人のMLではよく『Night Head』や『踊る大走査線』(注1)の名前を見る。自分の好きな漫画家がたまたま同人誌ネタに使っていたためにオリジナルのドラマの存在を知り、あれこれ知りたくなるらしい。で、こっちに住むアメリカ人が「日本の警察組織における官僚&学歴主義について」などの情報をせっせと本国に伝えていたりする(結構ちゃんと分析されてるんだ、これが)。

 ややっこしいのが「本庁」は英語で「HQ(Head Quarters)」なのだが、英語で「Honcho」は日本語の「ボス」の意味だったりする点だ(第二次大戦以降に誤って「班長」が「Honcho」と英語圏に伝わってしまったらしい)。間違った和製英語は恥ずかしいけど、英製和語も困るよな〜。

 最近は『仮面ライダー クウガ』(注2)についての話題も出る。これだけはたまたまスラッシュ君一家も見ていたので、かろうじてあっちの人の与太話に付き合ってあげることができた。

 スラッシュ君「かぐやま一穂さんは昔、ミラージュ(注3)同人誌を出してたけど、今はすっかりクウガの人になってるみたいだよ」

 アメリカ人「おお、奇遇だわ。去年の冬コミで一番私の興味をひいたのがクウガだったのよ。『五代×一条』(向こうでは5×1と記す。う〜ん、ガンダムWみたいだ)が欲しかったんだけど人気が高くて品薄なんだって。残念〜」

 スラッシュ君「ワシもそっちの順列のほうが好き。五代君(オダギリ・ジョー)は受けだって言うファンの気持ちがよく分からん」

 とボヤいたところ、

アメリカ人「若くておバカなほうを受けにするか攻めにするかっていう問題だと思うけど、そういう人たちは『踊る大捜査線』の室井参事官(柳葉敏郎)はエリートだから当然、攻めだ、っていう人たちなんじゃないかしら」

 と分析してきた。が、スラッシュ君は納得がいかなかった。


<俳優固有のイメージさえ捻じ曲げる日本のヤオラー>

 スラッシュ君「え〜、ギバちゃんが攻めなのは当然でしょう。第一、ミラージュの仰木高耶は『十九歳』(注4)や『新説三億円事件』(注5)に出ていた織田裕二がモデルだって、著者の桑原水菜が後書きに書いてたよ。ミラージュの世界じゃ高耶は受けだし、『悪魔のようなあいつ』(注6)で、同じ三億円犯人を演じた沢田研二もどう見たって受けキャラでしょう。それに青島刑事(織田裕二)のほうが背低いじゃん」

 アメリカ人「サワダ・ケンジ! ああ、彼は受けキャラだね〜。まだ青いアイシャドーとかしてるの?」

 スラッシュ君「(ひとしきり現在の沢田研二状況を話す……)というわけで、受け男優生命は女優並に儚いよねえ」

 アメリカ人「でもレスリー・チャンとかは今でも頑張ってるよ」

 スラッシュ君「彼の場合、太ったりしたら、蝶衣(『覇王別姫』の役名)の親方からどんな仕打ちされるか分かんないもん(笑)。それにしても三億円事件は偉大だよな〜。中島梓も雑誌『JUNE』の創刊時からネタにしてるし(注7)、やおい2大作家が触発されているわけだから。西部劇の『ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 』(注8)といい、当時はアウトロー/クイア=ヒーローっていう公式が成り立っていたよね。それが今はFBIと警察官だもの……」
 
 そういってどんどん脱線していくスラッシュ君にアメリカ人から鋭い反撃が……。

 アメリカ人「だけど日本のやおいマンガの場合、背丈ルールは通用しないんじゃないの? TOS(The Original Series:初代スタートレック)の場合は、スポックを演じた、レナード・ニモイのイメージが強すぎて、TOSスラッシュの中ではスポックが受けになるってことはほとんどないんだけど、日本のドラマが原作のやおいマンガでは、(どちらが受けか攻めかは)実際の俳優の外見に左右されないと思うよ」

 確かにそうなのだ。マンガ家がキャラを好き勝手にデフォルメしてしまう日本のやおい同人誌では、オリジナルキャラの身長が高かろうが、見かけがゴッツかろうが、受けに描かれる時には、カワイク、小さいキャラに描かれてしまうため、いわゆる物理法則は通用しないのだ。で、実際の身長を調べてみたところ……。

織田裕二……177センチ
柳葉敏郎……172センチ

 ガ〜ン。スラッシュ君の記憶が間違ってた! 余計な知識のないアメリカ人のほうが客観的に事実を受け入れられるんだな。トホホ。


<悲しいくらいYUMs中心のアメリカTV界>

 仮面ライダーシリーズについては旧作を知っているアメリカ人も多い。

 アメリカ人「ところで『仮面ライダー クウガ』って、私が子どもの頃日本で見ていた、虫みたいなマスクをかぶったヒーローが闘うやつの新シリーズのことなの?」

 スラッシュ君「そうそう。でも雰囲気は全然違うよ。最初に見たとき、クリス・カーター(注9)のもろパクリじゃん! って大笑いしたもん」

 アメリカ人「えええええええ? クリス・カーター? どんなとこが? 政府の陰謀とかエイリアンとか出てくるの?」

 スラッシュ君「いやぁ、全体的に画面が暗いとか、オープニングの時に英文のメッセージが出るとか、テーマ曲が暗いとか、画面の切り替わり時に場所名(なぜか西武線沿線が多い)と時刻のテロップが出るとか、刑事たちがやたら長いコートを着てるとか、手持ちカメラ風に画面が始終動いているとか、主役の五代君がヘナヘナしてて(特に初期。おかげで小学生の男子には評判が悪く、子供向けのキャラクター商品はあんまり良く売れなかったようだ)モルダーみたいってとことかがね……。原作者の石ノ森章太郎氏がお亡くなりになったんで、現場が自由に製作できるようになったっていうのもあるんだろうけど、もともとこの時間帯の編成には『ファミリーシフト』が敷かれていて、やおい的要素が必ず入っていたっていうのも大きいかもね」

 ここでスラッシュ君は「日曜の朝の戦隊ものは80年代からファミリーシフトを敷いていて、子どもたちにはヒーローを、お父さんたちにはグラマーな女性敵キャラを、そしてお母さんたちには『男の隊員たちは固い連帯感で結ばれていて、誰一人抜け駆けしてヒロインと特別な仲になることはない』というやおい的要素を必ず含んでいる」という岡田斗司夫氏の分析をアメリカ人に紹介した(音楽専科社から出ている一連の岡田氏の座談会本は度々スラッシュ君に引用されるので、アメリカ人女性はかなり詳しくなってしまっていることと思う……)。


 アメリカ人「羨ましい。アメリカのテレビプロデューサーったらYUMs(young men in the urban areaのこと。インターネットのコアユーザーとも重なり、アメリカの消費者の最重要層として位置付けられている)のことしか考えてないからその手の配慮は全く無いわよ(泣)」

 スラッシュ君「アメリカと違って日本じゃ主婦が家計を握ってるからね〜。今年の10月からの『月9』も、ついにやおい漫画原作だしさ(注10)。でもFOXの『バフィー 恋する十字架』からスピンアウトした『エンジェル』(注11)って女性の受けを狙って制作されたんじゃないの?」

 アメリカ人「んにゃあ、あれは『もっとアダルトな俳優が出るよりシリアスなドラマ』を見たいという、高年齢視聴者層を狙って作られたの。女性視聴者を考慮したわけじゃないのよ。アメリカのテレビがスラッシュ好きな女性を狙った編成をするなんてありえないよ。とにかくアメリカはホモ苦手だから」

 スラッシュ君「そういえばリメイクされた『バットマン』にロビンが出ないのも、ホモセクシュアルを連想させるから避けたんじゃないかって邪推されてたけど、『ゆき過ぎた男同士の友情描写』を避けるようになったのっていつ頃からかな?」

 アメリカ人「正確には分からないけど、女優の地位が向上した頃からじゃないかって。昔の映画じゃ女性が男性と対等に描かれることがないから添え物的な役割しかできなくって、その結果、男優たちが中心となって活躍する『ベンハー』や『華麗なる激情』(注12)のような映画が多かったのよ。でも、それを今の時代にやるわけにはいかないでしょ?」

 スラッシュ君「なるほど〜。女性の地位向上が、アメリカ映画から『ゆき過ぎた男同士の友情描写』を駆逐するというジレンマを生んだわけね。皮肉だわ」

 アメリカ人「そうなのよねえ〜。だから私は古いアメリカ映画とか日本やヨーロッパの映画のほうが好きなのよ」


<ただ懐かしむだけではいけない。70年代を建設的に再評価しよう>

 ところが先日、雑誌『TVブロス』の『仮面ライダー クウガ』特集を読んでいて愕然とした。製作した東映のプロデューサ氏の談話が載っていたのだが、「一条&五代」コンビは映画『兵隊やくざ』(注13)の田村高廣&勝新太郎コンビがもとになったという。

 とてもショックだった(田口トモロヲの声で)……。

 スラッシュ君「いやあ、うかつだったよお。モルダーとクライチェックなんて言ってる場合じゃなかったよね。ベンハーもそうだけど、日本にもネタにできる古典はいっぱいあったんだよおおおお〜。山田ユギも『小さなガラスの空』というマンガの中の『おあとがよろしいようで』という短編で落語の『笠碁』(注:14)をネタにしてるけど、もっと日本の古典を見直さなきゃダメだよね〜>自分」

 アメリカ人「そうだよ。サムライ映画なんて全部やおいじゃん」

 おおおお、目から鱗がドンドン落ちてきた気がする。今ならスカパーの時代劇専門チャンネルや東映チャンネルとかで簡単に古い時代劇を見ることができる。そして当時の時代劇にはアウトローが活躍する(いやゆる単純な勧進帳悪ものでない)刺激的な作品が結構あった。全共闘上がりの若い優れた人材が時代劇に流れたらしく、テーマも深かったのだ。と思っていたら、なんとこの9月24日、スカパーのホームドラマチャンネルで『風』(注15)の再放送が始まった!

 栗塚旭扮する謎の快男児、新十郎と超カタブツの池部良扮する水野越前守が初めて出会うのが、なんと水野越前守の寝所なのである(アヤシイ、アヤシすぎる!)。忍び込んだ新十郎を曲者と思った水野越前守は刀を手に取ろうとするのだが、すばやく新十郎に投げ縄で奪われてしまい、絶体絶命に追い込まれるシーンがあるのだが、邪なファンは新十郎が水野越前守を、背後からそっと羽交い絞めにした、と記憶を摩り替えるであろう非常にスラッシーなシーンだった。今後も実に目が離せない二人である。

 最後になるがスラッシュ君が再評価したい時代劇をあと2つ上げておく。

『新吾十番勝負』(注16)……市川昆監督のテレビシリーズ『眠狂四郎』で大ブレークする前の田村正和の剣士姿がなんとも初々しい(活舌の悪さもまたカワユイ)。例によって八代将軍吉宗(佐野周二)のご落胤なんだが、育ての親が二人(真崎庄三郎=牧冬吉、梅井多門=織本順吉)もいる! まさに山藍紫姫子『ラ・ヴィアン・ローズ』のような父子スラッシュにうってつけのオイシイ設定。

『斬り抜ける』(注17)……不義密通の上、夫殺害(しかも親友)の汚名を着せられたヘナヘナ武士楢井俊平(近藤正臣)を助ける弥吉(当時はまだ女タラシと評判になる前の火野正平)との友情が熱い。俊平はさらに鋭三郎(志垣太郎)にも助けられモテモテな上に、殺された親友の弟、伝八郎(岸田森)からも愛憎(Angst)入り混じった執拗さで追跡されている、いわゆる3すくみ状態。で、ヒロインである問題の妻はドラマ途中で殺されてしまうという(とりあえず女性キャラはどうでもいい)設定は、今のやおいではまさにお約束だ。

 上記の作品は運良く再放送にめぐり合えたら是非、ネタにしてみたいものである。徒に70年代を懐かしむのはいただけないが、新たな視点で名作が再び注目を集めるのなら、これから日本のドラマを作る人たちにもきっと参考になるのではないか。スラッシュ君は久しぶりに燃えてしまうのであった。

(次号へ続く)

[文:スラッシュ君 011001]

<本文を読むのにあんまり役に立たない注>

注1:『踊る大走査線』……1997年1月からCX系で放送された11回シリーズの警察署ドラマ。1998年には映画版『湾岸署史上最悪の3日間』も公開された。両監督の本広克行は雑誌、『アニメージュスペシャルGAZO(画像) Vol.1』でアニメーターの押井守と対談、押井が監督したアニメ『パトレイバー』からこの作品のヒントを得たと語っている。ちなみに小野武彦、斉藤暁、北村総一朗扮するスリーアミーゴスの元ネタは映画『サボテン・ブラザーズ』だがとりあえずこっちはスラッシャーには関係ないだろうなあ。

注2:『仮面ライダー クウガ』……2000年1月からテレビ朝日で放送された49回のシリーズ。2月6日の日曜日の第2話目の「倒れた一条刑事が五代君の肩の上で目を覚ます」衝撃のインターネット画像は、瞬く間にその手の人たちの間を駆け巡った。

注3:ミラージュ……コバルト文庫の大長編シリーズ『炎の蜃気楼』(現在32巻。他にも外伝多数)のこと。戦国大名が現代に蘇るサイキック・アクションものなので、必然的に大量の男性キャラが出てくる。SME・ビジュアルワークス制作で、2002年1月からアニメ放映されることが決定した。

注4:『十九歳』……1989年、NHK放映。織田裕二のヌードシーンが拝める貴重な青春ドラマ。この作品で織田裕二は、ミラージュの仰木高耶に通じる、反抗的な高校生役を演じている。

注5:『新説三億円事件』……1991年にCXで放送された2時間ドラマ。犯人の非行少年大場誠(織田裕二)が、誠を助ける謎の男、山崎努に押し倒されるシーンがある。

注6:『悪魔のようなあいつ』……1975年6月から9月までTBS系で放送。原案が阿久悠と上村一夫、脚本を長谷川和彦 音楽を井上バンドの井上尭之&大野克夫、そして制作が久世光彦という豪華メンバー。放送中、事件が時効を迎えるということで社会的にも話題になったが(ロックグループ頭脳警察がジャケットに犯人のモンタージュ写真を使ったために発禁となったのもこの年である)、ヤオラーにとっては、バーのマスター、野々村修二(藤竜也)とそのバーの専属歌手でかつ男娼である可門良(沢田研二)の関係がひたすら怪しい作品。GSブームが終わり、ライバルであるショーケンも前年の74年に『傷だらけの天使』で役者として大ブレーク中だった。今ショーケンは某、雑誌広告で「お遍路さん」に凝っているのが発覚。時の流れを感じた……。

注7:中島梓……注6に触発されて『真夜中の天使』『翼あるもの』などを書いた。JUNEには可門良が野々村修二に語りかける名セリフなどが引用されていた。

注8:『ビリー・ザ・キッド 21才の生涯 』……原題”Pat Garett and Billy the Kid”(1973)。これもサム・ペキンパー監督。ならず者の時代が終わり、処世術に長けたパット・ギャレット(クリス・クリストファーソン)はシェリフとして生きることを選び、昔の仲間であり、永遠にアウトローであり続けようとするビリー・ザ・キッド(ジェームス・コバーン)と対決する愛憎劇。

注9:クリス・カーター……『Xファイル』の売れっ子TVプロデューサー。『ミレニアム』や『ハーシュレルム』などこのところ新シリーズが軒並み打ち切りになっているのでちょっと心配だが……。

注10:月9の原作……10月8日、スタートのCX月曜9時のドラマ『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜』(監督は『踊る大捜査線』の本広克行氏!)は、やおいマンガ家の大御所、よしながふみの『西洋骨董洋菓子店』(新書館)が原作である。前回で触れた「カエルブンゲイ」の2001年#9号で、「もし、よしながふみの『月とサンダル』、『ソルフェージュ』を月9でドラマ化するとしたら……」と話題にしたが、現実のほうが先を行ってるかもしれない。

注11:『エンジェル』……10月からFOXの新番組。バフィーを見なくても全然大丈夫だそうなので、スラッシャーはこの機会に是非。

注12:『華麗なる激情』……原題は”The Agony & The Ecstasy”(1965)。キャロル・リード監督。システィナ礼拝堂の壁画を巡ってのミケランジェロ(チャールトン・ヘストン)と法王ユリウス2世(レックス・ハリソン)の対立を描く。 

注13:『兵隊やくざ』……1965年から68年にかけて大映で8本製作された『兵隊やくざ』シリーズ。監督は増村保造。入隊早々問題を起こしたヤクザ者の新兵、大宮貴三郎(勝新太郎)をインテリな有田上等兵(田村高廣)が預ることになる。手を焼きながらも有田は奔放な貴三郎の性格に次第に惹かれていく……。 

注14:『笠碁』……古典落語の演目。碁の勝負が元で喧嘩別れしたご隠居同士が、それでも碁がやりたくて四苦八苦の上仲直りするという微笑ましいご隠居スラッシュ。『幕末太陽伝』のように映画には落語をモチーフとした作品があるが、やおいマンガでは珍しいだけに、読んだ時は衝撃的だった。躍進目覚しい山田ユギ先生には是非、青年誌でもご活躍されて、多くの方に作品を読んでいただきたいものである。

注15:『風』……1967年10月からTBSで放映された(製作:松竹、TBS)。時代劇に特撮(Pプロ)の面白さがマッチした異色テレビシリーズ。全41回。新十郎を追い掛け回す、ルパンにおける銭形刑事のような同心・相川左近はウルトラマン隊長の小林昭二!

注16:『新吾十番勝負』……1966年、TBSで放映(製作:松竹、TBS)された30分番組。全39話。

注17:『斬り抜ける』……1974年10月から75年2月まで朝日放送で放映された30回シリーズ。監督陣の中にはあの工藤栄一もいた。

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